Jumpin’ up 大沢樹生 BL小説
「今度の休みにという意味だ。おまえ春休みの最後にオレを放って寝ただろう。オレはあれをかなり根に持っている」。「……な、なにすん……ッ」。さよか、と言って、江南は篤臣の柔らかな癖毛を、宥めるように撫でる。俺は、つかんだシャツを遮二無二引き寄せた。ズッ、と入ってきたのはたぶん嶋田の指。再び、酒の味がうっすらと|口腔《こうこう》に広がる。
「…それはお断り致します」。「……樋口サンが、いいです」。自分には母親に愛された記憶があるが、ハルにはない。「思い出させるから……」。
「うん……」。「は…なし――」。こんなふうにキスされたかった。根室の言葉は、どこかすがるようにも聞こえた。覚悟を決めてぽつんとつぶやくと、樋口は、ふ…と表情をゆるめた。夏波は、先に歩き出しながら聞く。
「えーと……靴、履いたままなんだけど」。彼を抱きしめたくて、口づけしたくてたまらなくなる。
「ふざけんなよっ!」。
低くつぶやいたかと思えば、二の腕を掴まれて引き寄せられた。ゴソリと、俊也は寝返りを打つ。「翔《しょう》君」。「ご…めんなさい」。「シンデレラコンテストはね、かっこよさを競うイベントじゃなくて、美人度を競うイベントなんだよ」。とはいえ、指だ。司野の指が、自在に僕の口の中を突いたり|撫《な》でたりする。
ボーイズラブ小説作品紹介
「まだ怒ってるの?」。「だって、タカはやりすぎなんだよ」。「だから、今回はバースデイプレゼントだって言ってるでしょう?」。 藤崎理子オリジナル・ショート・コミック特別収録!!誕生日のお祝いにアルマーニのスーツを贈られたトオルは、高価な品物に憤慨し、飯島は怒る理由がわからずに困惑していた。 そして迎えたバースデイパーティ。トオルは見知らぬ男に、突然キスを迫られる。しかし、男は飯島とただならぬ関係のようで……。
タイトル:終わらない週末バニー・ボーイ
著 者 名:有馬さつき
レーベル:B−cube
発 行 元:講談社
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